昨今、巷にあふれるAVに影響を受け過ぎている男性が多いように思えます。特にデリケートな膣について間違った知識で前戯をされると、女性にとっては迷惑この上ありません。では”悪いお手本”を一緒に見ていきましょう。
間違い① 指を数本入れる：Gスポットの大きさは直径約1cm。指1本でも余るのに、2本、3本と入れても気持ちいいところを外すだけ！おまけに痛いんです。
間違い② 激しく抜き差しする：指で激しくピストン運動をしたり、指をぐるぐる回したりするのは厳禁。激しさに興奮するのは男性だけで、女性は悲鳴をあげる寸前。
間違い③ クンニリングスをする：舌の愛撫で感じるのはクリトリスだけ。膣内に侵入するには舌は柔らかすぎです。舌でクリx指で膣のダブル愛撫は大歓迎です。
また、潮への幻想は捨てましょう。ピシャーッと吹き出す正体は、実は尿なのです。膣愛撫の目標を”潮吹き”に置くのはやめてください。潮は”女性の射精”といわれることもありますが、そもそもこの表現がややこしいのですね。陰部から液体を噴出する現象は似ているものの、女性の潮吹きは快感もなにもありません。むしろ、これを吹かせるには乱暴な刺激に耐えなければならないため、苦痛ですらあります。
2000年以上前、インドの「カーマスートラ」の時代から、人々は潮の正体に興味津々でした。いまだに論争の段階ですが、解剖学などが進み、ひとつの有力な説が登場しています。それは、女性の前立腺から出る分泌液だというものです。女性の前立腺は、膀胱の出口近くにあり、Gスポットとも隣り合っています。男性がGスポットを刺激すると、前立腺も一緒に押され、その結果、分泌液がチュッと漏れることがあります。その量は、多くても数ミリリットル程度。女性本人に自覚がないこともあるぐらいですから、快感のサインにもオーガズムの証拠にもなりません。
さて、聞こえてきましたね、「AVの潮吹きはそんな地味じゃない」という声。ピシャーッと勢いよく吹き出す大量の潮。あれだけの水分を蓄えられる場所は、膀胱しかありません。Gスポットと膀胱はとても近いのです。
私も、AVで潮を吹かせるシーンを見たことがありますが、膣に激しく指を出し入れしていました。狙うは、膀胱一直線。結果、女性は失禁します。あれだけ量が溜まっていると、色もにおいもほとんどありません。
女性がイッたときの反応はわかりにくいものですが、無理やり証拠を作ろうとして、女性に苦痛を強いるのでは、逆効果もいいところ。彼女の身体をいたわり、愛おしめば、必ず笑顔で応えてくれます。それが何よりの証拠ではないでしょうか。