知ったかぶりが上達の邪魔をする ー まっさらな気持ちを忘れずに

知ったかぶりは格好わるい ― セックスに限らず何につけてもいえることです。そしてそれ以上に、もったいないと思います。自分がまだ経験していないことを、さも熟知しているかのように振る舞うと、せっかくの学ぶ機会を失います。セックスにおけるテクニックもべッドでの振る舞いも、実践しながら学んでいくものです。マニュアル本を何冊も読むよりも、彼女と一緒に試行錯誤しながら経験を積むことで、「本当に気持ちのいいセックス」に近づけます。その場で学習することを放棄するようでは、いつまでも上達は望めないでしょう。

それにしても、なぜ知ったかぶりをしてしまうのでしょう?どうやら「オトコがリードしなければ」と思い込んでいる男性が、いまだに多いようですね。セックスにおいて女性はたしかに受け身ですが、経験が浅いのに無理してリードされても、安心して身を任せる気にはなりません。

彼女が見たいのは、等身大のあなたです。ちょっとぐらいの背伸びならば、ほほえましいかもしれませんが、付け入るすきを与えないぐらい知ったかぶられると、心の距離を感じてしまいます。どうぞ「いまの自分」で彼女にぶつかってください。ここだけの話、たくさん場数を踏んでいるからといって、上から目線でセックスに臨まれるほうが、女性にとってはイヤなもの。初々しさが不利になることはありません。

あなたにそれなりの女性遍歴がある場合でも、いまの彼女にも、それまでの経験が、活かせるとはかぎりません。彼女とのセックスにおいては、あなたもビギナー。まっさらな気持ちで向き合ってはじめて、彼女の心をつかめます。わからないことがあったら、その場で尋ねること。それは恥ずかしいことでも何でもありません。いつまでも初心を忘れない人だけが、真のセックス上級者になれるのです。

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